アイドルは儚いものなので

ご多忙ごきげんOL

#じゃにおたバトン 

もう一年近く更新していなかったはてな。と言っても全く放置していたわけではなくて、自担やその周辺に動きがあったときはいつでもブログを書きたい欲に駆られていた。それこそ自担のユニット結成や単独コンサート、グループメンバーの再編成などなど感情の高ぶるネタはたくさんあってそのたびに書き出してはしていたんだけど、書きかけては途中でリタイア…を煩悩の数ほど繰り返して今に至る。間が空きすぎて逆に次のエントリで書くことのハードルが上がっちゃうよ!こんなに間空けておいてくそつまんないこと書けないよ!という自意識過剰のせいで若干不安にもなっていたところ、タイミング良く「じゃにおたバトン」が流行していたので乗っからせていただいてさらっと再スタートすることにした。はてなリハビリ。お付き合いください。

okometokaraage.hatenablog.jp

 

じゃにーずおたく自己紹介ばとん

【名前】

みい

【今の担当は?(複数可)(推しでもどうぞ!)】
名前:安井謙太郎
好きなところ:パフォーマンスの演出力、ステージ上での自己プロデュース力、ファンの求めるものを理解できる想像力とそれを躊躇いなく実現する度胸。でもステージの上ではないシラフのとき(アイドル誌など)はむしろ照れてそういうのできないところ。コンサートでもバラエティーでも、見切り発車せずに頭の中で完成形をしっかりと描いて発言行動してるところ。コミュニケーション力をフルに発揮してるところ。あと、歯。

担当になったきっかけ:覚えてない…。

【いつからジャニヲタ?(きっかけも是非)】

2004年にNEWSを好きになり、2005年中学一年生のときNEWSの「TEPPEN」の手越ソロ「大抵の奴は~待ちきれなくなって~」って歌いながらカメラに向かって指をくるくるする(当時手越さんの中で流行っていたカメラアピール)かわいさに雷に打たれたように世界が変わって“ヲタ”の仲間入り。テッペン出。

【担当遍歴】

手越祐也藤家和依安井謙太郎

【好きなシンメorコンビ(への思いも是非)】

 はぎやす。グループになるよりもかなり前からわりと長い期間二人はセットで活動していたが、それなのに本人たちは頑なに「俺らはそういうんじゃないから」「今たまたま一緒にステージに立つ機会が多いだけだから」というスタンスを崩さなかったのが興味深かった。お互いに仲間が「バカレア組」に括られて悔しい思いをしながら一緒に活動をしていたから共有できる思いもたくさんあったはずなのに頑なにそれをしない距離感。長い時間を共に過ごしてもプライベートは別々な距離感。仕事をする為に顔を合わせているという大前提が色濃く表れていて好きだった。それがバンド組4人になって、Love-tuneになって、つかず離れずの距離感は変わらないもののお互いのお互いへの信頼を言葉や態度に出すようになってきたのもうれしい。きっと安井くんは昔は萩谷くんのことをとても子供だと思っていて、その子供と肩を並べなきゃいけない悔しさがあったのだと思う。だって小6と高3の出会いって、その印象はなかなか消えないよ。それが今は対等に、尊敬と信頼をもって、でも慣れ合わずにしっかりお互いのことを見れているのがとてもいいなと思う。

【1番心に残ってる現場】

You Gotta Rock(2008年3月)、FiVe・Question? 2008 年忘れLIVE、内博貴 with Question? LIVE 2011、NEWS LIVE TOUR 2012 〜美しい恋にするよ~、エリザベート(2015)

【初めて行った現場】

You Gotta Rock(2008年3月)

【最近行った現場】

サマステキングダム高橋海人公演

【次行く現場】

DREAM BOYSか三婆

【記憶に残ってるファンサ】

EXシアターの花道に安井くんがやってきたとき、私の前の安井担の高校生くらいの子が両手でハートマークを掲げていて、私の視点からはハートマークの奥に安井くんがいる構図に。安井くんがそのハートマークを銃に模した指で「バン!」と撃ったこと。まじ私思いっきりハート越しに撃たれて流れ弾ごっつぁんですでしかなかった。

【好きな曲TOP3(理由もあればどうぞ!)】

  1. MY WAY/Question?・・・本当は1~3位全部を米村くん作詞作曲のQuestion?楽曲にしたいくらい米村曲が好き。中高生の多感な時期に一番影響を受けたものだから、価値観や人格にもかなり深く関わっているしQuestion?なくして私はなかったといえるほど支えてもらった。
  2. フルスイング/NEWS・・・好きな曲というか、これを入れないわけにはいかないっていう使命感すら芽生えている。
  3. タイトル不明/Love-tune・・・サマステキングダムで「ER2」前にパフォーマンスしていた楽曲。ほとんど全員発狂してる中であらんくんがラップをしていたっていう記憶しかないけど合ってるかな。ずっと「無所属」だった自担が、やっとの思いで手に入れたグループ名を「We are the Love-tune!!」と何度も何度も叫んでいて、それをファンも一緒に何度も何度も叫ぶことができて、こみ上げるものがあった。あと叫んでるときの興奮と発狂ぶりに早くもLove-tuneファンの民族性みたいなのが出ててうれしかったです(作文)

【好きな振り付けTOP3(好きポイントも…!)】

  1. REAL DX/タッキー&翼・・・もはや「好きな振り付け」という次元ではない。
  2. (ガムシャラJ`s party vol.8の)Bittersweet/嵐・・・本家・嵐の振り付けとは別物。のちに少年倶楽部でも披露。全体通してキャッチ―でかわいらしくて◎。振り付け・構成に安井くんが携わってるなコレと一発で推察できる。
  3. FIRE BEAT/Kis-my-ft2・・・衝撃的で、でも彼らのグループカラーの王道をいくあの数分間。振り付けを含むパフォーマンスすべてひっくるめてのランクインだからちょっと卑怯な気もするが。

【自分がJrになれたらバックにつきたい曲(複数可)】

星の王子さま加藤シゲアキ

リアデラとかアンダルシアとかJr担の王道な曲はもちろんだけど、あえて数多ある非王道の中からステマも兼ねて選ぶならコレ。ライブでこのパフォーマンスを見たときの私の感想は「Jr.の子達あれ絶対リハーサルのとき自撮りしまくったでしょwwwwwお互いに指差して爆笑しあったでしょwwwww」だった。NEWSのライブはネタバレ禁止が徹底されているのでご存知ない方も多いだろうが、この曲のバックにつくJr.達は児童文学「星の王子様」に関連するものの被り物をしてヒラヒラとシゲアキさんの周りを舞っているのである。楽曲自体は優しくて深くてじんと染み入るようで、シゲアキさんの語り手的演出などとても凝っているからこそ、「笑いの為ではなくあくまで演出として真剣にワケワカンナイ被り物を頭にはめてヒラヒラ舞うJr.」がシュールで面白かった。席が遠すぎてきちんと見えなかったので、DVD化されたらまず見たいチャプターである。ぜひ見てみてください。

【1番好きなペンライト】

 ガムシャラサマーステーション(2015)のキンブレ。持ちやすくて発光力があってカラーも6色。無駄がなくてとても良い。

【1番好きな衣装】

グループカラーに合ってる衣装が好き。 

【よく買う雑誌】

アイドル誌よりもテレビ誌がジャニーズJrを取り上げてくれたときの方が食いつく。

【この映像は見て欲しい!というオススメ】

「NEWS LIVE TOUR 2012~美しい恋にするよ~」

本当に見てほしい。貸してあげるから見てほしい。どのグループのファンでも感動するだろうし、見終わった直後は少し生き方が変わるくらい印象的なライブDVDだと思う。本当に見てほしい!!あれを見てると見てないとじゃ、NEWSへの肩入れ具合が天と地ほど違うはず。

他、「Sexy zone channel(特に焼き鳥回)」、「テゴマスのまほう」、「ザ少年倶楽部(2013年10月30日)」内パフォーマンス『Darkness』(中山優馬)、映画「ホーンテッド・キャンパス」(未発売)など

【ジャニヲタになる前の趣味は?】

バスケッㇳボール

【最近気になっている子】

猪狩蒼弥、作間龍斗

【最後に一言!】

 どの質問に対しても答えたいものや思い出がありすぎて、一つだったりトップ3だったりを選ぶのが難しかった。ので、今の気分で選んだみたいなところある。しかし単純に楽しかった。このバトンさんのお陰で久々にはてなを更新できたので、これからまたちょこちょこ続けていけたらいいなと思います(作文)

 

Jr.担は“明日”が怖い

Jr.を担当にする恐怖は、想像するだけで恐ろしいし体験してみればもっと空しい。普段は特段思い返したりしないのだけど、なにかの拍子にふと自分が「自担が事務所を辞めた経験のあるJr.担」であることを思い出すことがある。

 

大好きだった人が急に表舞台から姿を消した。*1もともと毎月少年倶楽部や雑誌に出られていたわけでもないし、見る機会が減っても「最近仕事ないな」くらいに留めていた。しかしそんな時期が長くなってくると違和感に気づき始め、そのうちゆっくりと不安が溜まっていく。いつから見てないだろうか、最近なにか変ったことはあっただろうか。同じグループのメンバー二人は毎日舞台に出ているのに、ほかの自担含む三人の動向が一切わからなかった。

そしてその日は突然。同じグループのメンバー二人がtwitterを開始する。「退所」だった。同じグループのメンバーでかたや二人は舞台に出続けているというのに、かたや二人はtwitterで新しい仲間と新しいグループを組んで活動していくことを発表した。そして肝心の自担だけは、相変わらず表舞台にもネット社会にも顔を出さずに沈黙を守っていた。何が起きてるのか整理できない。どうして自担だけ消息が掴めないのか。自担はどこで何してるの?辞めたなら辞めたでいいからあの二人のようにたった一言だけでもいいからどこかで「辞めました」と発信してほしかった。可能性のほとんどなくなった状況でもバカみたいに「実はまだ辞めてなかったりして」なんて希望を捨てきれず、そんな自分が情けなくて虚しかった。

そのうち時間が経てば経つほど退所していることは疑えなくなってきて、気持ちが少しずつ変わってくる。退所上等、なんなら音楽を辞めていてもいいし結婚していてもいいから、とにかく今も元気にしているか知りたい。だってこれじゃあ、私が何よりも誰よりも憧れる一番大切な人が、生きてるのか死んでるのかすら分からない。重い病気にかかってたらどうしよう。事故に遭っていたらどうしよう。もう一生、彼の生存を確かめることが出来なかったらどうしよう。そんな深い不安に包まれた時間は一年以上も続いた。

 

彼の誕生日、Twitterに彼が現れた。紛れもなく彼だった。空白の一年間は彼の「禊」だった。自分の、ファンの、仲間の気持ちを清算する為に、今までの自分に区切りをつけて、ファンに胸を張って報告できる新たな一歩が踏み出せるまでの「禊」。私が彼のツイートに泣いてしまったのは、彼がジャニーズを辞めたからではない。彼が生きていることが証明されたからだった。

彼の初ライブで約二年ぶりに彼を生で観ることができて、私は涙が止まらなかった。自担が生きてそこにいることが、ステージに立っていることが、こんなに尊いとは思わなかった。そしてその後、彼は新しい仲間とともにCDを発売する。泣いているのか疑うほど瞳をキラキラと輝かせて彼が言った。

「今の時代、CDを作るだけなら誰でも簡単に作れる。でも俺にとっては簡単なんかじゃなくて…“CDを出す”ってすごいことなんだよ。他のアーティストさんにとってはそうじゃなくても、俺にとっては13年かけてやっと叶えられる夢なんだ。本っっ当に嬉しい!!みんな本当にありがとう!!」

ジャニーズに入所してから11年半、ずっとずっと夢だったこと。ジャニーズをを辞めてから一年半、それでも諦められなかったこと。絶対に絶対に彼を応援し続けようと心に誓った。

 

私はアイドルが好きで“ジャニーズ”が好きだ。ジャニーズじゃなかったら今の担当も、もちろん前述の元担のことも好きにならなかったと思う。しかしジャニーズを去った先の人生でもその人は私が好きになったその人で在り続けるし、ジャニーズの枠の中で必死に頑張っていた気概や魂のようなものは、ジャニーズの枠を出ても変わらずにその人の魅力として輝き続ける。

タレントがジャニーズを去ってしまえば、ジャニヲタの目線からは“終了”以外の何物でもないかもしれない。しかしそれは本人の新しい人生の“始まり”でもある。応援しよう。大好きな人の新しい人生がたくさんの幸せで溢れるように、願うだけじゃなくて、精一杯、声の限り、アナタを応援していると叫ぼう。

 

結論は特にないのだけど、そんな風に元担が事務所を退所したときのことを思い出した。退所の際の公式通告がないシステムはJr.担には苦しみと不安しか与えない。池田くんの、池田くんの担当さんの、不安な気持ちが一日でも早く前を向きますように。

 

*1:ジャニーズ事務所ではCD及びDVDでデビューを果たしていないJr.の入退所は公式に発表されず、公式サイト等から名前が消えたり本人がSNSを開始したりするのを見てファンは退所を悟るのが慣習になっている

自担、インスタ流出したってよ〜胸中お知らせします〜

安井謙太郎くんのインスタグラムが公に流れてしまった。ジャニーズJr.はSNSを利用することが禁止されているらしい(そんな公式の事務所契約があるのかは知らない。世間的にそう言われている)ことや、他のJr.のプライベート写真も流出してしまったことなど様々な観点から問題視されている。中でも女性アイドルのオフィシャルアカウントとコメントのやり取りを交わしていたことが大きく注目された。そちらのファンの方にも衝撃はあっただろうが、世の安井担の反応もそれはもう様々で。気にも留めない方がいる一方で、もう彼を応援できないと嘆く方もいる。やっぱりこいつはこういう奴なんだいつかやると思ってたなんて声も多かった。しかし“世の安井担”の一人である私の思いは単純なところで昇華されていた。

 

「ああ、うれしいなあ」

 

インスタグラムに載っていたとされる流出写真には女性とのイチャイチャ写真もなく、未成年がお酒を飲んでいる写真もなかった。個人的には件の女性アイドルとのやり取り内容も問題ないと感じた。(むしろ女の子と仲良い安井くん推せるかわいい萌える)(オフィシャルアカウントってところが苦いけど相手方の落ち度も指摘しなくてはならないので言及しません)流出したのはJr.仲間とのプライベート写真や雑誌の撮影現場で撮られたと思われる浴衣姿の写真など。自分のスマホでも写真を撮ってインスタにあげたくなるような、そんな楽しい現場で仕事ができているんだなあと、怒りや戸惑いよりもまず第一にうれしく思った。SNSに載せたいと思う写真って、楽しい時間の思い出だとおもう。だから安井くんにとって仕事は楽しいもので、仕事仲間と過ごす時間は楽しい時間なんだと。 それを知ることができてうれしかった。(もちろんこういう形で知りたかったわけではないけど)

 

「女関係うんぬんじゃなくSNSが流出したという事実が悪い!脇が甘い!」という面で今回のことを問題視している方も多い。それはもう…正論。正論だけど、そこまで追いつめて怒る熱が私にはないようだ。この件を「意識の低さ」の問題としてファンをやめたり、そこまでは行かなくとも安井謙太郎というアイドルにがっかりする人にとってはきっと「SNSへの意識」が、たくさんいるアイドルの中で誰を応援するかを決める基準として優先度の高いものだったのだろう。人によって担当を決める基準は様々だろうから、私には分からない部分で担当になったり降りたりする方もいて、そういう方々の分からない理由で私も担当になったり降りたりするのかもしれない。

そんな私としては、騒動になってしまったことについて本人が「やべっ」と慌てていればそれで充分ではないかと思ってしまう。全くなにも感じていないのは不誠実だけど、ヤベーな、やっちゃったな、ファンにも関係者にも申し訳ないな、これから自分を改めていかないとな、と思って一日二日しおらしく落ち込んでくれればそれでいいと思ってしまう。甘いかな。甘いかもしれないけど、私が安井謙太郎に求めるものに「SNSをやらない」は入っていないのでそれでいいかなと思っている。

 

以上、自担のSNSが流出した系ヲタクの心境をお届けしました。

安井謙太郎「僕たちはファンのすべてじゃない」

先日発売された「ポポロ」(麻布台出版社)10月号に、安井謙太郎くんと森田美勇人くんが救命救急ドクターに扮して読者からのSOSに答えるという企画が掲載された。平たく言ってしまえばお医者さんコスでお悩み相談。一般発売前から二人のスクラブ姿はかなり好評で、私も安井先生森田先生が書店に並ぶのを今か今かと待ち望んでいた。

 

そして一般発売が開始し、家に持ち帰る時間も惜しくて立ち読みスタイルで雑誌を開いたとき。私は思わぬ衝撃に胸をグサリと刺されてしまった。

相談者は15歳の女の子。「お母さんに『ガムシャラ!』の録画を消されてしまいました。それだけを楽しみに一週間生きているのに!どうしたらこの悲しみをお母さんに分かってもらえるでしょうか?」という、ジャニヲタなら誰しもが経験したことのある悲痛な「あるある」話。これに対する安井先生の処方は以下の通りである。

ダメダメ!それだけが楽しみだなんて何言ってんの!15歳ならもっと楽しめることがいっぱいあるんだから、そんなに落ち込むな~!そんなに思ってくれるのはうれしいけど、僕たちはゆみみんのエネルギーであって、すべてではないから、できることをもっと探して素敵な女性になってね。俺らもお母さんにとってすごい存在になるね。

痛いくらい胸に突き刺さった。ジャニーズを、それもこの発言をした安井謙太郎さん本人を応援することくらいしか大した趣味を持たない私には、この言葉の刃は一番痛いところに刺さってきた。思わず書店の本棚に向き合ったまま、雑誌を閉じ瞼を閉じ大きな深呼吸をしなくてはならなかった。家だったら膝をついて倒れこんだかもしれないほどの衝撃。負けた。やられた。そう思った。「僕たちはファンのエネルギーであってすべてではないから、僕たちを“楽しみ”のすべてにしないで」。正論の右ストレートが私の頬を容赦なく殴った。もちろんそれがアイドルにとってもファンにとっても理想で、そういう形で応援したり応援されたりできたらいいと常々思っているけれど、実際のところみんながみんなそうはいかない。私生活が上手くいっているときはそういう気持ちにもなれるけど、恋愛も仕事も友情も趣味もうまくいかなかったり興味をもてない時期には彼らの笑顔に逃げてしまいたくもなる。彼らの生きる「ジャニーズ」の世界に逃げて、そこに生きがいを見出せば、現実が面白くなくてもなんとなく生きていける。心の逃げ場になる。それが健全でないということは、誰より自分が分かっているのに。 

安井くんには度々このような現実主義な一面を見てきた。ステージ上では完璧にアイドルをしてくれるけど、雑誌などの受け答えではファンやライターさんが求めている答えをあえて言わないことがある。彼女に「仕事と私どっちが大切なの?」と聞かれたら?という質問に他のJr.が彼女を宥めすかす愛の言葉を選んでいる中、「ジャンルがちげーわ!って言う(笑)」と答えていたときも少し痛かった。恋愛と仕事を同列に並べるなと笑って言えてしまう。今改めて思い返すと人間性が一貫していることに気付く。アイドルと現実を混同する逃避行為の愚かさを、この人は濁さず指摘してくるのだ。

 

何度でも言う。分かってる、そんなことアイドル本人に言われなくたってファンはちゃんと分かってる、分かった上で情けないと思いながらそれでもアンタに逃げてるんだ!しかしこの主張も堂々と胸を張って声高に言えるかと聞かれたら自信がない。開き直って若さと女をドブに捨てている実感もあって、不意にそれが惜しく虚しくなったりもするから。安井くんの警告通り、「アイドルを日常を生きるためのエネルギーとして適量摂取し、私生活とのバランスをとって、アイドルを応援することを含むたくさんの“楽しい”を謳歌する」…そんな人生の健全さを再確認し、それを目指していかなければいけないと思わされた。忘れたくとも心臓に突き刺さって抜けないので、その厳しくも有難いお言葉を(仕方なく)真摯に受け止め改善していく次第です。

ガムシャラ!サマーステーション~25人の夏~

今年も六本木EXシアターにて夏の祭典「ガムシャラ!サマーステーション」が行われている。今年はテレ朝夏イベントの応援サポーターを担うべく結成したMr.King vs Mr.Princeが出演する『特別公演』(ようは普通のコンサート)と我武者羅覇の5つのチームがパフォーマンス対決を行う『VS公演』と大まかに二種類のコンサート体系に分けられている。特に後者の『VS公演』では、ジャニーズJr.の汗と涙の詰まった青春の1ページがファンの眼前で輝いて、一秒も見逃すことのできない少年たちの成長にファンは刹那的な魅力を感じるのだ。彼らには公演が始まる1~2か月前にチームとパフォーマンス内容が発表され、その短い期間で難易度の高いハードなパフォーマンスを極める努力をし、即席で組まれたチームで苦楽を共にし団結力や信頼を築き、そして約一か月間ステージ上でその全てを発揮し勝利を目指すこととなる。アイドルのステージパフォーマンスだけでなくその裏にある努力や苦悩とそれを乗り越えていく成長の経過が好きなアイドルファンの心理をがっつり掴んだイベントである。そして先日、全5チームが総当たりで対決する「予選」公演が終了した。

 

風を切ってゆこう 光輝く場所へーきらめきの彼方へ

ジェシー森田美勇人・増田良・半澤暁・田中樹がショーバスケットに挑戦するチーム我。派手なパフォーマンス故に失敗も目立ってしまう、ハイリスクハイリターンなパフォーマンスに果敢に挑んでいた。直前に増田くんが捻挫をしてしまい、急遽4人での挑戦となったチーム。私はよっぽどそのことを「ガムシャラ!」で悲劇的にドラマティックに放送するのだろうなと予想して感動する気満々でオンエアを見たのだが、実際は違っていた。増田くんからの神妙で涙の光る謝罪なんてなくって、代わりに「パフォーマンスが出来ない分他のところで貢献する」と照明効果をスタッフに相談したり、メンバーのパフォーマンスを舞台袖からまっすぐに見つめ大きな声で声援を飛ばす増田くんの姿があった。増田くんを心配して「5人でチーム我だから…」というメンバーのお涙頂戴インタビューなんてなくって、代わりに直前の変更にも食らいついて「マッスーもいたたまれない気持ちだと思うから、マッスーには『出来るよ』ってところを見せたい」と前向きで本当の意味で仲間を思いやる姿勢を見せてくれていた。このチームに涙なんて似合わない、というナレーションに頷いた。彼らは頑張り方をちゃんと知っていて、陳腐で安っぽい傷の舐め合いなんかじゃなく、横一列に並んで同じ場所目指して全員が全力疾走する信頼を持っているのだと感じた。

 

泣きながら 生まれてきた 僕たちは たぶんピンチに強いー感謝カンゲキ雨嵐

橋玄樹・岸優太・髙橋颯・菅田琳寧・林蓮音がダンスに挑戦するチーム武。昨年、ブレイクダンスに挑んで最下位となってしまい号泣しながら最後の公演を終えることとなったチーム武だが、今年はチームリーダーの岩橋くんの意気込みが始めから違っていた。よほど去年の結果が悔しくて、よほど今年は勝ちたいんだろうなと目に見えて彼の闘志を窺うことができた。元々アクロバットの得意な颯くん・琳寧くん・蓮音くんでも追い付けないところがあるのだから、そうでない岩橋くんと岸くんは特に自分たちの無力さを感じることが多かっただろうと思う。「怖い」という言葉を聞くたびに、彼らの前に立ちふさがる壁の恐ろしさを知った。まだ若く心もとない彼らに無理をさせないでくれとババア心を痛めたりもしていた。しかし、VS公演の幕が開いてそんなババアは度肝を抜かれることとなる。昨年の最下位チームが、ビリ候補と言われたチームが、誰の目にも明らかなほどに完成度の高いアクロバットパフォーマンスを披露したのだから。チーム武の圧倒的なパフォーマンスはすぐにファンの間で話題になり、瞬く間に優勝候補へと名乗りを挙げた。彼らのプライドと努力はその愛らしさとは裏腹に真っ直ぐに優勝を見つめている。

 

信じるのさ 永遠と未来と明日をー青春 

神宮寺勇太・萩谷慧悟・田島将吾・松田元太・羽生田挙武が打楽器パフォーマンスのファンカッションに挑戦するチーム者。身体を大きく動かす他のチームのパフォーマンスに比べて、できない苛立ちに苦しむパフォーマンスだということは昨年から分かっていた。だからこそチームメイト同士の支え合いが必要になる。昨年はリーダーの神宮寺くんがチームを引っ張っていた印象だが、今年は様子が違っていた。仲間に声をかけることを躊躇っていた田島くんが勇気を出して、末っ子の松田くんはチームの感情となり前を向き、曇ってしまいがちな空気を羽生田くんがいつも明るく笑いに変えて、最年長の萩谷くんが技術的にも精神的にも全員の支えになった。昨年すべてを背負った神宮寺くんの背中には、今年はきっちり5分の1の荷物と、そして5倍の本気が乗っていた。彼は敗退の決まった最後の公演で、瞳を潤ませながら「全部ひっくるめて僕たちチーム者の青春でした」と笑った。客席のデシベル判定では全16戦中1敗しかしていないという驚異的な強さを見せてくれた彼らは、全5チームの中で最も美しい汗と涙を流していた。

 

ボクの本気を 見つめてほしいんだーぶつかっちゃうよ

松村北斗森本慎太郎高地優吾中村嶺亜岡本カウアンダブルダッチに挑戦するチーム羅。個性の強いメンバーが集まったこのチームは、他のどのチームよりもぶつかりあって乗り越えた壁が多かったのではないだろうか。特にカウアンの明るい性格が周りを苛立たせることも多かった。「ちゃんとやれよ」と強い語気で怒る姿や、「初めて辞めたいなって思った…」と目を伏せる姿が放送され、ピリッとした空気が画面を通してでも伝わって思わず目を背けたくなった。そんな中で印象的だったのはリーダー北斗くんのチーム作りである。先輩後輩関係をしっかりして部活のようなチームだ、と雑誌で語ったり、通し練習の際は声を荒げて全員に喝を入れたり。クールな彼のそんな表情に驚かさせられつつ、きっと彼は誰よりもメンバーひとりひとりを見て理解しようとしているのではないかと思った。そして幕が開くと、こちらの心配なんてよそに彼らは笑っていた。お揃いのブレスレットを着けて、歌いながら踊りながらパフォーマンスをしながら、他のどのチームよりも楽しそうに顔を見合わせて笑っていたのだ。前半の苦戦、そして後半の追い上げと決勝進出…数々の波乱を振り返って「一番ドラマチックなチーム」と自称する彼らの夏に、私たちはたくさんの感動を見た。

 

信じている ただ信じてる 同じ時間を刻む人へーOne Love 

安井謙太郎・阿部顕嵐・宮近海斗・橋本涼井上瑞稀インラインスケートに挑戦するチーム覇。新設のチームで新しいパフォーマンスへの挑戦だった。彼らに初めから用意されていたのはチーム内年齢差10歳・意思疎通への不安という大きなハンデだった。過剰に気を遣いすぎて仲間がミスしても声すらかけられない様子を見かねた先生の「君らチームなんだぞ」という指摘が彼らの危機感を貫いた。しかしそこからチームとしてのカラーを得るまでがとても速かった。リーダー安井くんを中心に、敬語なし、お互いをニックネームで呼び合うことをルールにした彼らは最強仲良しチームへと変貌する。メンバー同士がお互いを思いやること、優しく助け合うこと。一人が転んだらみんなで駆けつけて手を貸して、一人が喜べばみんなが笑顔になる。前述の指摘をした先生から「このチームは優しくていいね」と言ってもらえた放送を見て胸が熱くなった。さらに彼らはその臨み方を公演中にも遺憾なく発揮する。勝ち負けと同じくらい「みんな楽しかったー?」と客席への反応に拘って、対戦チームを敬って、応援してくれるファンに心から感謝する。最後まで楽しく仲良く笑顔で、ということに心を砕いた彼らの姿勢にはエンターテイナーとして大切なことが詰まっていたように思う。

 

現在、チーム我・チーム武・チーム羅の3チームで決勝公演を行っている。まだ夏は終わっていない。どのチームが優勝するかは分からないが、みんなが全力でみんなが本気で臨んでいるこの熱い夏の戦いを、ファンの側も最後まで全力で見届けたいと思う。そしてすべてが終わったら、お疲れ様でしたと大きな拍手で25人の勇気あるJr.たちの健闘を称えたい。きっとこの夏を超えたとき、一回りも二回りも成長した彼らは私たちファンに「応援ありがとう!」と笑顔を向けてくれることだろう。

真田佑馬主演「TABU~シーラッハ『禁忌』より~」

新国立劇場(小劇場)でジャニーズJr.真田佑馬くん主演舞台「TABU~シーラッハ『禁忌』より~」を観劇した。真田くんといえばJr.内でも演技派・俳優コースに近い人物として知られている。さらに演じるだけでなく趣味は映画観賞、舞台鑑賞を公言しており勉強熱心な一面も公のものだ。そんな彼だが、しかし今回の舞台の発表当初は驚きの声が多かった。Jr.の外部舞台出演がそもそも珍しいのに加えて、主演だ。デビュー組ですら外部舞台で、というか事務所制作の舞台でも主演を張れる人間は少ない。ストレートプレイの舞台にジャニーズJr.が挑戦するということも珍しい。このように彼の「TABU~シーラッハ『禁忌』より~」主演は何から何まで異例尽くめなのであった。初座長公演を前に「どうしよう!」「差し入れ何したらいいのかなぁ?」とソワソワドキドキしていた彼を応援する気持ちで、観劇に行ってきた。

 

ストーリーはミステリ故に難解だと聞いていたけどしっかり集中して観ていれば事前知識がなくとも特に難しいことはなかった。聞き取りにくい専門用語なども出てこないので、戯曲家さんがかなり分かりやすい台本に仕上げているんだなと感動。

真田くんは相変わらず役のダークな部分を演じる役者さんだ、と感想を抱いた。それは過去に演じた『少年たち~格子なき牢獄~』の看守長のような純粋な快楽的暴力性だったり、『心療中~in the Room~』の相川朔也のように止められない悪意に苦しむ天才だったり、はたまた『オーシャンズ11』のライナス・コールドウェルのよう思春期特有の尖った自意識であったりする。純粋な悪、闇と倫理の間で揺れる人間性、爽やかな反抗期…種類の違う役柄だが、真田くんはうまくその人物の暗い部分を抽出して表現しているなといつも思う。そして今回もまたゼバスティアンという役の(闇しかないような役ではあったが)闇としっかりと向き合っていた。今までと違うと感じたのはゼバスティアンに「波」がはっきりと存在していたことである。今までの真田くんはお芝居の間中ずっとスイッチが入りっぱなし、というイメージがあった。声もずっと張っているし、ダーッとまくしたてるように話す台詞のあとはなかなかスローペースへと呼吸を戻せない。その為「芝居がかってる」と感じた観客が不意に一歩引いた場所へと視点を戻してしまうこともあっただろう。それが今回はスイッチのオンとオフ、感情の波が何度も訪れた。優しい口調と荒い語気の交差はよりゼバスティアンの人間らしさを見せ、彼をただの冷酷な狂乱者にはさせなかったのだ。演じようによってはもっと人間性を薄めてとうてい理解できない存在にも出来たであろうゼバスティアンという役だが、私はむしろ愛おしいとすら思った。彼を愛する恋人のソフィアの気持ちも分かった。可哀想で、愛おしくて、助けてあげたかった。今回見せた真田くんの演じ方がそういうゼバスティアンを作り上げていたのだろうと思う。

残念ながら東京公演は明日で千秋楽。もう一度観たいなという私の欲は叶えられそうもないが、これから地方各地での興行が始まる。興味のある方、なかでも過去の真田くんのお芝居を舞台だろうがドラマだろうが観たことのある方にはぜひ劇場に足を運んで頂きたい。彼の努力と研究の成果を体感してもらいたいと願う。

そのうち彼にも「ジャニーズJr.」という肩書きを外す日が来るのだろうなと思わされた舞台だった。

D公演の中村海人くん

Travis Japanの弟組と呼ばれる、宮近海斗くん、阿部顕嵐(あらん)くん、梶山朝日くん、中村海人くん、吉澤閑也(しずや)くんの五人によって行われた「ジャニーズ銀座2015」のD公演のMCにおける中村海人くんの話がしたい。私は会場に行っていないのでツイッターで拾ったレポから想像するしかないのだが、彼のキャラクターやしゃべり方・立ち位置などは「クソDDなJr担」である故にそれなりには知っているつもりで書き進めていく。

 

余計な話は割愛して一番したい話だけを。実は五人のうち四人が、3月に放送終了した連続ドラマ「お兄ちゃん、ガチャ」の出演者であった。宮近くん梶山くん吉澤くんはレギュラー、阿部くんはゲストであるが過去に連ドラ主演の経験あり。中村くんは今まで一度もドラマ出演の経験がなく、さらに今回はメンバー唯一このチャンスを得られなかったのであった。ジャニーズJr.にとってドラマに出演することが(土曜深夜のバカレア枠*1が長く続いており身近になってきたとはいえ)どれほど大きな経験で、チャンスで、自分の自信や誇りに繋がるか。さらに言うとそこからファンが増えたりより広く名前と顔を知ってもらうことも珍しくはない。一人だけドラマに出演できていないという状況は、中村くんに限らず誰が立たされたとしても嫌な汗の出るような、気持ち悪くて怖くて悔しい苦境だろうと容易に想像できる。

弟組の中で「お兄ちゃん、ガチャ」についての話題はきっとされていて、そこで誰かがふざけて中村くんをイジることもあったかもしれない。彼らはお互いの番組を見て感想を伝え合うぐらいに仲良しで、中村くんは話題の中心になり得るイジられキャラだから。でもそれをお客さんの前で、自分のファン、自分たちのファンの前で笑い話にするのは、また違うことなんじゃないかなと思う。 

 

 

 何が言いたかったかというと、「どう!?うちの子めっちゃいい子でしょ!?」というただそれだけに終始する。18歳、芸歴は今年で五年目。にこにこ笑顔が特徴のちょっと抜けてるボケキャラで、だけど手足の長さと屋良くん仕込みのダンスで魅了してくる様はさすがプレゾンプライドを誇っているだけはあって。素直で誰からも愛される*2*3うみんちゅこと中村海人くん。きっと抱いたことがあるであろう劣等感を当たり前だけど一切感じさせず、そしてファンやメンバーへ一番素直で一番誰も傷つけない言葉で「お兄ちゃん、ガチャ」DVDを宣伝したMCに、私はとても心が温まったのだ。親バカかのように愛でたのだ。この記事を読んでくれた方の脳裏に中村海人くんのポジティブイメージがうっすらとでも残って、いつか彼を見かけたときにでも「あっ、いい子の中村くんだ」と思ってもらえたらいいなと目論んでいる。

 

以上、彼の憎めないキャラクターに魅せられた私による、ただのステマ記事はこれにて終了です。ご清聴ありがとうございました。

*1:

 

plan-j.hatenablog.com

 

*2:例:今井翼さんはジャニーズweb連載『Habitacion de Alas』内1/26日記にて「プレゾンが終わり、寂しい気持ちを紛らわす為、海人に連日電話してる33歳です。」と更新。

*3:例:福田悠太さんはジャニーズweb連載『あ~ゆ~ことふぉ~ゆ~こと』内1/16日記にて「トラビスジャパンの中村海人が最近面白くなってきた事。』と更新。